再び混戦模様の中国ライドシェア業界

再び混戦模様の中国ライドシェア業界

(写真:ロイター/アフロ)

 中国の配車サービス最大手、滴滴出行が日本に進出するというニュースが話題になった。米ウーバー・テクノロジーズの中国事業も買収し、中国では不動の地位を築いたかに見える滴滴。新分野への参入を表明したり、強力な資本をバックにした競争相手が現れるなど、新たな話題に事欠かない。

■初期の競争へて滴滴が不動の地位

 滴滴が国内でタクシー保有台数最多の第一交通産業と組んで、来春にも日本市場に進出予定だと10月末に報じられた。滴滴の運営する配車アプリでは、タクシーや登録ドライバーの車両の呼び出し、ほかの乗客との乗り合いサービスなどを提供している。中国では業務用車両ではない白タクの利用が認められているが、日本では禁止されているため、タクシー会社と組んでサービスを提供するとしている。

 その配車アプリの登録者数は4億4000万人とされる。滴滴が10月17日に発表した第三四半期の報告によると、1日当たりの利用の発注は2500万件を突破し、ラッシュアワーには毎分3万件の乗車の要請があるという。

 かつて中国市場に参入したウーバーとの競争を繰り広げたが、ウーバーの中国事業を買収し、最大手としての地位を築き上げてきた。アップルやソフトバンクの投資を受けていることも有名だ。

 海外での配車ネットワークの構築には、日本に限らず積極的だ。インドのOla、東南アジアのGrab、アメリカのLyft、ブラジルの99と提携している。

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