「元カレが不法侵入」実体験から生まれた「スマートロック」

「元カレが不法侵入」実体験から生まれた「スマートロック」

怖い実体験をした、牧田恵里氏。『必要は発明の母』を地で行くこととなった

 11月、東京・秋葉原で、ベンチャー企業 tsumug(以下 ツムグ)の発表会が行われた。製品はスマートロック「TiNK(ティンク。以下 ティンク)」とそのサービス。それは製品としても、またツムグのベンチャー企業の育ち方としても非常に興味深いものだった。

■発想は実体験から

 ツムグは、本社を福岡市に持つベンチャー企業。資本金は8973万5000円と1億円近い。いろいろな人から目を掛けてもらっているベンチャー企業といえる。スマートロック「ティンク」は『ロック』、いわゆる「鍵」だが、それは実体験から発想された製品だった。

 話はAさん(女性)が自分のマンションに帰ってきたところから始まる。鍵を開けて入ると、なんとなく違和感を覚える。畳んだはずの新聞が開いていたり、机の上に置いていたレシートがなくなっていたり。些細なこと。当然、『気のせい』で片付けたいと思う。しかし、その状態が続く。心の弱い人だと恐怖に怯え、自分のマンションに戻れなくなったりするかもしれない。まさに都市伝説になりそうな状況。

 普通、こんな時は、鍵の全取っ替えでニュートラルにする方法があるが、賃貸だとそう簡単には行かない。その上、お金も掛かる。多くの場合は、様子を見ようとなる。真相は、『元カレが、自分の知らないうちに合い鍵を作り不法侵入を繰り返していた』ということだったが、これが代表取締役を務める牧田恵里氏の実体験。

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