「保守的なキリスト教信者の性的スキャンダル」が共和党に与えた衝撃

「保守的なキリスト教信者の性的スキャンダル」が共和党に与えた衝撃

アラバマ州上院補選共和党候補のロイ・ムーア氏

 12月12日にアラバマ州で行われる、連邦議会上院の補欠選挙の共和党候補、ロイ・ムーアが、大きな注目を集めている。1979年に、当時32歳だったムーアが14歳の少女に性的関係を迫っていたことが暴露されたからである。他にも16歳の時にムーアに襲われたと証言する人も登場するなど、ムーアは30代前半の時期に10代の女性と関係を持とうと執拗に試みていたことが明らかになっている。アラバマ州では性的自己決定権を持つことができるのは16歳からとなっているが、それよりも幼い人も含めて、多くの女性に関係を強制しようとしたことが大問題となっている。

 ムーアはこれまで、アメリカのみならず世界的にも何度か注目を集めたことがあった。それも、厳格なキリスト者として注目を集めていた。

 アメリカの多くの州では裁判所の判事を選挙で選出することになっているが、ムーアは2000年にアラバマ州最高裁判所の主席判事を目指す選挙で、州の裁判所の中にモーゼの十戒の石碑を建てることを選挙公約に掲げて当選した。主席判事に当選した彼は実際に十戒の石碑を建てたのだが、連邦最高裁判所から撤去するよう命じられた。だが、その命令を拒否したのを受けて、2003年に主席判事の職を追われている。

 ムーアは2012年にも再び州最高裁判所の主席判事に選出されたが、これまた職を追われた。2015年に連邦最高裁判所が同性婚を認める判決を出したにもかかわらず、それを無視して、同性婚を禁じるアラバマ州の法律を維持するよう命じたからである。

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