トランプ大統領の公約遂行を称賛する謎の雑誌

実際、メキシコ移転を計画していた中西部インディアナ州にある空調大手「キャリア」を米国内に留めることに成功しています。

 トランプ大統領と一体化している熱狂的な支持者、所謂トランプ信者からすれば、環太平洋経済連携協定(TPP)からの脱退は、選挙公約の遂行であることは間違いありません。トランプ大統領は、中国の影響力に対抗するために、他のアジア諸国と協力して自由貿易圏を作るこの協定から離脱したのです。その結果、アジア太平洋地域における中国の影響力が拡大しても、トランプ大統領は米国の雇用を守るために決断したTPP離脱に誇りを持っています。

■外交・安全保障と好戦的な言葉

 『トランプ・アニバーサリー・コレクション』は、2月にホワイトハウスで行われた日米首脳会談の際、トランプ大統領が安倍晋三首相の右手を過剰なまでに強く握って握手をした写真を掲載しています。北朝鮮に対する日米の結束をアピールするには、とてもインパクトがある写真だからです。

 そのうえで、同雑誌はトランプ大統領のロケットマン(金正恩朝鮮労働党委員長)に対する「世界が見たこともないような炎と激怒に直面するだとう」という脅迫ともとれる発言を評価しています。同大統領が自身のツイッターに投稿した「北朝鮮が愚かな行動に出た場合、軍事的解決の準備は万端だ」という好戦的な言葉を、記憶するべきものとして引用もしています。確かに、ワシントンにはトランプ大統領の好戦的な言葉が、第3次世界大戦を引き起こしてしまうのではないかという強い懸念がある一方で、北朝鮮に対する抑止力になっているという肯定的な見方もあります。

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