氷の中の魚が焼ける不思議なオーブンレンジ

氷の中の魚が焼ける不思議なオーブンレンジ

(turk_stock_photographer/iStock)

■氷箱の中の鱈が加熱調理された

 発表当日、独・ミーレのイベント会場は、招待を受けた各国招待客、メディアでごったがえしていた。シェフが取り出したのは、分厚い氷の板。それで組み合わせて小型の氷の箱を作り上げる。中に木の枝を入れ、白い鱈の身を並べて入れる。そして氷のフタを。そして、新しいが、どんな機能か分からないオーブンレンジへ。「7分後には調理できます!」とシェフは宣言する。

 どんな料理をしたいのか。とにかく時間が短い。オーブンで魚を焼くときの、約半分だ。第一、氷箱の中の鱈に熱が通るのか、分からない。電子レンジなら水分子を振動させるので、熱を起こすことができるが、氷は溶けるので庫内は水浸しだろう。少なくとも鱈を調理するには時間足らず。定評あるミーレのオーブンでも避けられない結果のはずだ。

 いろいろ考えていると、7分などあっと言う間。オーブンから出された氷箱は表面がちょっとつるんとした感じだが、ほぼ変わっていない。中には多少水が溜まっている程度。木の枝を入れたのは、加熱調理をした鱈を水に浸さないためだっだ。
で、鱈は? 見事均一に熱が通り、調理されている。

■そして謎が謎を呼んだ

 次はサーモンにアルミホイルを巻いて、金属パレットに入れ、オーブンへ入れる。金属もの、は電子レンジでは禁じ手の一つ。火花が出て危険なためだ。音もする。バチバチと、いかにもやばそうなやつ。しかし、今回は皆無。

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