FT紙が最善と考える英国のEU離脱のあり方

FT紙が最善と考える英国のEU離脱のあり方

(iStock.com/KobusSchoemanPhotography/EcoPic/CreativeStockHub)

 1月9日付の英フィナンシャル・タイムズ紙が、Brexit交渉の第二段階を迎えるに当たり、英国経済を守るために探求すべき最善の方策について論じています。論旨は、次の通りです。

 第一段階のBrexit交渉はEUのペースで進んだ。英国は400ないし450億ユーロの支払いと欧州司法裁判所が果たす役割に同意せざるを得なかった。2年の移行期間は早急に合意されるべきだが、貿易交渉には時間を要するので、この取決めを延長する選択肢は残しておくべきである。

 EUは、メイ首相のいう「深く特別なパートナーシップ」を難しくしている。EUは単一市場を形成する4つ(人、モノ、資本、サービス)の自由は不可分だと主張する。ノルウェー型かカナダ型かを選ばねばならないと主張する。

 英国の「離脱」の意味も複雑である。自由な人の移動、大きな金額の支払い及び欧州司法裁判所の管轄権は終わりだという。論理的には単一市場と関税同盟からも離脱することになるが、ある種の妥協は可能であろう。

 英国として政治的に譲れないのは移民制限である。厳しい国境管理を含まない取引には応じ難い。経済に最も害が少ないのは、単一市場と関税同盟に残留しながら、移民制限を認められることである。この「ノルウェー・マイナス」というべき型は、英国がEUのルールを甘受するという犠牲を払って経済を保護することになる。しかし、EUは特別誂えの取計らいはないと言っている。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)