トルコ・エルドアンの独裁に米国はどう対応すべきか

トルコ・エルドアンの独裁に米国はどう対応すべきか

(iStock.com/Digital Vision./ ParfonovaIuliia/ Iryna_Cullinan)

 米超党派政策センターのダンフォースが、米国の対トルコ政策は、強硬姿勢よりも、トルコが権威主義的支配から脱するのを助けるべきである、と1月10日付のニューヨーク・タイムズ紙で論じています。要旨は、次の通りです。

 1月3日、ニューヨークの連邦陪審は、イランの制裁逃れ幇助に関わる金の密輸計画に関与した容疑で、トルコの銀行家に有罪評決を下した。裁判ではこの計画がエルドアン大統領の承認を得ていたとの証言があった。エルドアンは、この事件は、2016年のクーデタ未遂等CIAによる工作の一環であると述べた。

 米・トルコ関係は、シリアのクルド人兵士への米国の支援から、トルコによる米大使館職員の逮捕まで、様々な問題をめぐり緊張している。

 エルドアンは米政府とトルコの野党から汚職で批判され、包囲されていると感じている。エルドアンは国内での弾圧と反米レトリックを続けるだろう。

 米国は深刻なジレンマに直面する。エルドアンが攻撃的になればなるほど、米国はエルドアンへの圧力を強めるが、それはトルコを不安定化させる。すでに議会ではトルコへの経済制裁が議論されている。トルコが、米領事館の現地職員を逮捕した際、米国務省は、トルコにおける非移民ビザの発給を数か月間停止した。また、トルコは、ロシア製防空ミサイルを購入した。

 しかし、米国の対トルコ強硬姿勢は、関係悪化を逆転させることにはならない。トルコは既に深刻な経済的対価を払っている。

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