退屈だったトランプの一般教書演説

退屈だったトランプの一般教書演説

(dedMazay/iStock)

通常、年初1月20日前後に、米国大統領の一般教書演説は行われるが、今回は、予算をめぐるトランプ大統領と米議会との対立で政府が一時閉鎖され、一般教書演説も延期を余儀なくされていた。ようやく折り合いが付き、行政府の閉鎖も解除され、2019年2月5日、トランプ大統領は、議会で一般教書演説を行った。

 トランプ大統領の一般教書演説のテーマは、共に「偉大さを選択しよう(choose greatness)」ということだったが、今まで使用されてきた「America first」(米国第一主義)あるいは「Make America Great Again」(「米国を再び偉大な国に」)を言い換えたものにすぎなかったようである。退屈な演説であった。感銘を受けたこと、印象に残ったことは、ほとんど何もない。2月5日付の米ワシントン・ポスト紙は、「トランプ大統領の一般教書演説は、相変わらず、長々と、古き分断を促すようなデマゴギーにすぎなかった」と題する社説を掲げ、「団結」という薄っぺらな装いを施したものだったと批判している。

 トランプ大統領は、成程、党派を超えて「greatness」(米国の偉大さ)を追求しようと「団結」(unity)を呼び掛けた。しかし、その団結の結び目が綻ぶのは、時間の問題だった。

 まずは、2月15日までに解決を要する「壁の問題」がある。

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