2回目の米朝首脳会談、合意に至らなかった本当の理由

2回目の米朝首脳会談、合意に至らなかった本当の理由

(AFP/AFLO)

今回のテーマは、「2回目の米朝首脳会談、合意に至らなかった本当の理由」です。今回の米朝首脳会談後、ドナルド・トランプ米大統領は記者会見で、会談決裂の理由を「北朝鮮が完全な制裁解除を求めてきたので応じられなかった」と説明しました。

 しかし、それのみでしょうか。本稿では合意に至らなかった本当の理由について述べます。

■米朝の「高い要求レベル」

 2回目の米朝首脳会談の交渉に影響を及ぼしたのは、同日にワシントンで開催されたトランプ大統領の元顧問弁護士マイケル・コーエン被告の議会証言です。トランプ大統領はベトナムのハノイに到着すると、早速「コーエンは刑期を減らすためにうそをついている」と自身のツイッターに投稿しました。コーエン被告の公聴会にかなり神経質になっている様子が窺えました。

 コーエン被告は公聴会で、ロシアのハッカー集団が盗み出したクリントン陣営の情報を、告発サイト「ウィキリークス」が大量に流すことを、トランプ大統領は事前に認識していたと証言しました。

 さらに、2016年米大統領選挙の際中、コーエン被告がトランプ大統領が不倫した女性に「口止め料」を立て替えて支払い、同大統領が小切手で11回にわたり返済したことも明らかになりました。

 コーエン被告はトランプ大統領の署名入りの小切手を証拠として、米議会に提出しました。

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