失敗の蓄積が、今の自分の価値を生んでいる(澤円×工藤勇一)

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■007シリーズの「Q」になりたかった

工藤:学生時代を振り返ると、教員志望の多い数学科と異なり、今でいうIT系の応用数学科という環境では周囲に教員を志望する人が始めはほとんどいませんでした。大手企業や研究職を志望する学生が多い中で、教員を目指す私は異端だったのかもしれません。

澤:工藤さんはなぜ教員の道を志したんですか?

工藤:「1人でやれる」ところに魅力を感じたんです。人を使うことも、人に使われることもない仕事だと。当時はそう思っていました。実際に教員になってからは、もちろん先輩によく聞くようになりましたが、基本的には1人で悶々と考えているタイプでしたね。「生徒にこれを話したらどうなるだろうか」「保護者にこう伝えたらどんな反応があるだろうか」とイメージし、アウトプットしていく中で、自分というものが見えてきたように思います。

澤:答えは内面にあるということですね。僕はよく若い人にそう伝えていますよ。何が自分にとってうれしいことなのか、成し遂げたいことなのか。自分の内面にあるものを見つめるのはとても大切なことだと思います。「人脈を作りたい」と言って名刺をたくさん持ち、異業種交流会に出かける人もいますが、それよりも静かな場所で自分の内面と向き合う時間を持つほうがいいんじゃないかな。

工藤:それはとてもよく分かります。

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