第2回米朝首脳会談、全面的な失敗とは言い切れない

今までのような誤解、意図的曖昧さを残したままでは、きちんとした交渉は出来なかった。非核化の定義(会談に先立ち米国はペーパーを北朝鮮に渡したと言われる)や彼我の主張の相違点が明確になったことは、極めて重要である。北朝鮮は、寧辺の閉鎖と交換に国連制裁措置の解除を要求した。トランプ大統領は「北朝鮮は制裁の全部の解除を要求した」と説明したが、北朝鮮の李容浩外相は、2月28日深夜の記者会見で、トランプの説明を否定し、要求したのは国連制裁の一部である最新の5の制裁、「民需経済と人民生活に支障を与える制裁」だと主張した。しかし、最新の5の制裁は、石炭、鉱物資源等輸出全般に亘る規制や石油の北朝鮮への輸出規制であり、それらは対北朝鮮制裁の核心である。北朝鮮の要求は、実質的に全面制裁解除の要求に等しかった。そんなことをすれば、米国のレバレッジは全く失われていただろう。国連制裁は交渉の最重要な梃子であり、安易に解除してはならない。北朝鮮がかかる要求をしたこと自体、制裁が効いていることの証左でもある。

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