今宵は花粉症を忘れ、花見酒を楽しもう。



 見事に咲き乱れる桜。(あぁ……なんと美しいのだろうか。一目惚れしてしまった)

 この子たちの出生は、岐阜県高山市の山奥。かれこれ5年程前、当時25歳だった私が、山の都・匠の国、飛騨高山の経済観光アドバイザーとして有識者会議の委員に就任させていただいたご縁からはじまる。このお仕事で、人生初の高山へ訪れた。それから毎年通わせていただき、気がつけば、飛騨春慶、飛騨木工、一位一刀彫、有道しゃくしなどなど、様々な伝統産業・工芸の職人さんと出逢う機会も頂戴した。

 実は、第2回の連載でウィスキーを入れていた吹きガラスのコップも、高山の作家さんが作ってくださったもの。そんな中、渋草焼という焼き物をお父様と兄弟で作られている職人一家とも仲良くなった。

 通い始めて3回、いつも目に留まったのが、この桜の徳利と盃だった。なぜか私の目を奪って離さない。そしてついに3度目の正直、ついにこの子達をお家に連れ帰った。それから、私の人生は変わった。実は、もともと絵付けの器はあまり好まず、家にある器たちは、ほとんど無地ばかりであったのだ。そんな中、この桜の絵付けは、はじめて絵付けの魅力を私に教えてくれたのだ。

続きは WEDGE Infinity で

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