イラン・ロウハニ大統領のイラク訪問が大成功といえる「2つの理由」

イラン・ロウハニ大統領のイラク訪問が大成功といえる「2つの理由」

(Bullet_Chained/bodrumsurf/rilora/LysenkoAlexander/iStock)

イランのロウハニ大統領は、3月11-13日にイラクを公式訪問した。ロウハニとイラクのマハディ首相は、貿易の強化、両国間の鉄道リンク樹立、観光客や投資家への旅行制限の撤廃措置をとることについての合意を発表した。13日にはロウハニは、イラクで最も尊敬されている宗教的権威、大アヤトラ・アリ・シスタニと会談した。シスタニとの会談は、イランのこれまでの大統領も、米国の歴代大統領もなしえなかったことである。

 シスタニは声明で「主権尊重と国内問題不干渉に基づく、隣国とイラクとの関係強化のいかなる動きも歓迎する」と述べた。声明はイラクのシーア派民兵への言及と受け取られている。これらの民兵はイスラム国(IS)敗北に役割を果たし、人々の支持を得、イラク議会でも政治的影響力を確保している。彼らは重要なスンニ派地域でもIS排除に役割を果たし、非公式な支配力を得た。米政府も多くのイラク人も民兵はイラク中央政府の支配を受けないイランの代理人とみている。

 ロウハニの今回のイラク訪問は、次の2つの理由から、大成功であったと考えられる。

 第一に、イラクのマハディ首相は、米国の対イラン制裁にイラクは参加しないと明言した。現在の貿易額は年120億ドルであるが、それを200億ドルに増やしたいと両国は考えているという。イランの石油輸出を締めあげることを米国はその制裁の主要項目として考えているが、イランが隣国イラクに石油を輸出し、それがイラクを通じて他国にも輸出される場合、それをどのようにして止めるのか。

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