ブレグジット前に弱る英国を原発と5Gで揺さぶる中国



 ホンダの八郷隆弘社長は、生産終了の理由についてEU離脱との関係を頑(かたく)なに否定する一方で、自動車産業を取り巻く環境の激変と欧州で加速する電動化の動きを挙げた。スウィンドン工場ではガソリン車とディーゼル車しかつくっていない。

 「ホンダは昨年の6月と9月にスウィンドン工場での生産は続けると約束した。それなのに数カ月で決定はひっくり返された。EU離脱は関係ないとホンダは強調するが、EU離脱の影響は無視できない。英国は不確実性の泥沼にはまったままだからだ」

 こう話すのは労組ユナイト・スウィンドン支部のアラン・トマラ氏だ。「工場の労働者1人が仕事を失うと、サプライチェーンは4〜5人失業する。スウィンドンにとっては破壊的だ」

 スウィンドンでは16年の国民投票で55%が離脱に投票した。「取り残された、政治的に無視され続けてきたと不満を持つ人たちが離脱に票を投じた」とトマラ氏は振り返る。

 強硬離脱派を牽制(けんせい)すべく「ホンダの工場閉鎖」を英メディアにリークしたとみられるクラーク英ビジネス・エネルギー・産業戦略相は電動化支援を見返りにホンダ引き留めに動いている。

 スウィンドンのジュンアブ・アリ市長は「サプライチェーンを含めると2万2000〜2万5000人が失職する恐れがある。ガソリン車やディーゼル車は死んだテクノロジーだ。スウィンドンは蒸気機関の興亡を歴史的に経験しているので電気自動車もつくれると信じている」と語る。

続きは WEDGE Infinity で

前へ 1 2

関連記事(外部サイト)