第2のアパルトヘイトに現実味、イスラエル総選挙、与党続投へ

第2のアパルトヘイトに現実味、イスラエル総選挙、与党続投へ

(REUTERS/AFLO)

9日のイスラエル総選挙はネタニヤフ首相率いる右派「リクード」と中道連合「青と白」が大接戦を繰り広げたが、連立協議の枠組みは右派勢力が優位に立ち、首相の続投が濃厚となった。首相はパレスチナ自治区の入植地併合など強硬方針を表明。イスラエルとパレスチナの「2国家共存」は絶望的となり、パレスチナ人が“二級市民”となるアパルトヘイト化が現実味を帯びてきた。

■首相在任、史上最長に

 選挙は即日開票され、10日未明の段階で、「リクード」とガンツ元軍参謀長率いる「青と白」がともに35議席を獲得。単独で過半数(61議席)を獲得する政党がないため、水面下で連立協議が加速。首相が極右や宗教政党を取り込み、最終的に65議席程度を確保し、連立政権を発足させる運びだ。大統領が2、3日中に正式に首相に組閣を要請する。

 ネタニヤフ氏の在任期間はこれまで通算4期、13年に渡っており、続投が確定すれば、今夏に建国の父ベングリオンを超えて史上最長となる。文字通り、歴史に名を残す指導者となるだろう。首相は大勢判明後、「国民はまたも私を信頼してくれた」と勝利宣言をした。

 首相が連立交渉をうまく運んだのは、右派に向けて大盤振る舞いをしたからだ。首相は選挙直前の6日、新政権を発足させたあかつきには、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区の入植地をイスラエルに併合するという方針を発表した。

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