エースの出馬表明で大混乱の民進党、日台関係への影響は?

エースの出馬表明で大混乱の民進党、日台関係への影響は?

民進党の次期総統選候補として出馬を表明した頼清徳・前行政院長(写真:ロイター/アフロ)

台湾が来年の総統選挙に向け、早くも政治の季節を迎えているが、与党民進党の内部が大混乱に陥っている。

 もともと民進党は党公認の候補者を4月17日に正式決定する予定だったが、なんと4月10日に開かれた党中央執行委員会で「党公認の総統候補は、立法委員(国会議員に相当)の候補者を決めた後の5月22日以降に正式決定する」と発表したのだ。

 これまで「候補者決定は一週間延期か」と憶測が報じられるなどしていたが、結果的に1ヶ月以上延期という衝撃的なニュースとなり、党内部の混乱を露呈することになった。

 本来であれば、李登輝が直面した「3つの危機」というテーマで、3回にわたってお読みいただく予定だったが、ここへ来て、民進党の公認候補者選びに際し、蔡英文総統のなりふり構わない姿勢によって党内が大混乱になっている状況が露呈してきたことから、急遽テーマを変更して書いた次第だ。

■エースの出馬表明が民進党内に与えた衝撃

 台湾では、2000年に国民党から民進党へと、史上初の政権交代が実現して以来、就任した3人の総統はそれぞれ憲法で規定されている二期までを全うしてきた。

 そうした前例に鑑みれば、現職総統の蔡英文が次の総統選挙にも出馬する意欲を持つのは当然だろうし、事実、今年2月に行われたCNNのインタビューにも「現職の総統が国家のためにより多くのことをしたいと考えるのは自然だ」と再選への意欲をにじませる発言をしている。

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