「料理を運ぶリレー」のアンカー、お箸を変えると味わいも変わる。

「料理を運ぶリレー」のアンカー、お箸を変えると味わいも変わる。

Pinghung Chen / EyeEm

「日本の伝統を次世代につなぎたい」という想いで、各地の伝統工芸の職人さんたちと一緒にオリジナル商品を生み出す矢島里佳さんが、日々の暮らしを豊かにする道具を紹介しつつ、忘れられがちな日本文化の魅力を発信していきます。

 お箸を正しく持てるようになったのは、いつの頃だろうか。幼い時からばってん箸で食べていた。正しく持ってみたいなぁとは思いつつも、あまり不自由も感じなかったため、なかなか直せず時は過ぎ……高校生の終わりから大学生頃。「美しくお箸を持てる大人はかっこいい!」、「日本人として、お箸くらい正しく持てるようになりたい!」と思いたち、特訓を始めた。何事も自ら意志を持って能動的に取り組むと、結果が出るのも早い。二十年近く正しくお箸を持てなかったのが嘘のようで、すぐに正しい持ち方に軌道修正された。

 それ以来、私はお箸で食べることが楽しくなり、お箸の便利さにも気がつくようになった。

 例えばサラダ。フォークを出されることが多いのだが、サラダこそお箸の出番である。口に入り切らない大きさにカットされているレタスも、お箸でくるっと巻くと上品に口の中に収めることができる。お箸は取るだけではなく、食材を思い思いの大きさに、簡単に切ることができるところも素晴らしい。ナイフとフォークの役割を一人で二役こなせる、なかなかの優れもの。お箸とスプーンがあれば、大抵のものを食べられるのだ。

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