逆風吹きすさぶ原発事業の風向きは変わるか



 日立は現時点では凍結との結論だったが、引き続き議論を続けていくことになっている。政府は今夏に出される白書の中で新規原発に対する新しい投融資案を提示する予定にしている。原子力は重要な役割を果たすが、料金は納税者にとって公正なものでなければならない」

 英国政府が支援制度を用意する背景には、同国の電力供給の約20%を賄っている15基の原発のうち8基が、2023年と2024年に閉鎖される予定であり、この建て替えを行わないと電力供給が不足する事態が想定されるからだ(表)。温暖化対策と安全保障上、原発以外の選択肢の検討は難しい。

 英国政府が日立に提案した75ポンドは、ヒンクリーポイントCプロジェクトに提案された92.5ポンドを約20%下回っている。ヒンクリーポイントCの投資収益率は、仏EDFが明らかにしているが、IRR(内部収益率)が8%を超えており、インフラ事業への投資としては高IRRと言える。工費増大のリスクがなければ、ウィルファのIRRも受け入れ可能なレベルだが、欧米での原発工事では工費の増大が頻発している。

続きは WEDGE Infinity で

前へ 1 2 3 4

関連記事(外部サイト)