海外では飛行機に乗ってお金を稼げることもある

私が出くわした最終便のケースでは、翌日の朝一番のフライト確約、無料航空券、ホテル、加算金は最終的に1000ドルまで上がり、やっと降りる人が見つかった。

 自発的に降りる人を募るのは、普通は全員が搭乗した後だ。機内アナウンスで募集が始まり、条件が段々上がっていく。夏休み時期、東海岸からサンフランシスコに行くフライトで11名もの募集があったことがある。募集が始まり次のフライトの席と無料航空券の段階で数十名が立ち上がったので驚いた。普通はなかなか降りる人は名乗り出ないのだが、夏休みでサンフランシスコに遊びに行く人が多く、無料航空券と数時間の遅延を秤にかけ、航空券に魅力を感じた乗客が多くいたということだ。航空会社の職員が11名を超えた希望者を押し戻すのに苦労していた。

 もし、自発的に降りる人がいなかったらどうなるのか。航空会社は乗客を降ろすことが法律上可能だ。時にはトラブルになる。2年ほど前、シカゴからケンタッキー州ルイビルまでの最終便で発生したトラブルを多くのマスメディアが報じ、航空会社が謝罪することになった。1時間ほどのフライトだが、4名の乗客を降ろす必要が生じた。航空会社は現金を最初400ドル提示したが、最終便なので誰も応じなかった。800ドルにしたが、やはり誰も応じない。

 ここで、航空会社は自発的に募るのを止め強制的に4名の乗客を降ろすことを決めたが、4人目のベトナム系米国人医師が翌日の診療があるとして拒否し、力づくで降ろす時に彼にけがをさせてしまった。

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