テリー・ゴウ、シャープの次は台湾総統へ「野心」の衝撃

テリー・ゴウ、シャープの次は台湾総統へ「野心」の衝撃

4月17日、台湾総統選に出馬する意向を表明したホンハイ創業者のテリー・ゴウ氏(写真:AP/アフロ)

台湾政治はまるで韓流ドラマのように展開が速い。しかし、それもいささか行き過ぎではないかと思えるほど、今回は途方に暮れてしまった。それはもちろん、巨大企業ホンハイの創業者であるテリー・ゴウ(郭台銘)が、台湾総統への野心をあらわにし、野党国民党から台湾総統選に立候補することを表明したからだ。これまでの選挙構図を一変させる衝撃が台湾に広がり、その波紋は世界にも及んだ。

 なんといってもホンハイは日本のシャープも買収した実績を持ち、2018年のグループ売上高は19兆円に達する超巨大企業。企業トップの政治指導者としては米国のトランプ大統領が思い浮かぶが、企業人としての実績はテリー・ゴウがはるかに上である。

■貧しい少年時代を支えてくれた媽祖様の「お告げ」

 テリー・ゴウは17日、台湾・板橋にある道教の廟・慈恵宮を朝11時に訪れた。その理由は、総統選への出馬の最終意思を固めるためだった。慈恵宮はテリー・ゴウにとって特別な意味のある場所だ。かつて、貧しい少年時代を送ったテリー・ゴウの一家は、住む家がなく、この慈恵宮の一角を間借りして暮らしていたからだ。大学にも行けず、叩き上げでホンハイを立ち上げ、世界企業にまで成長させたテリー・ゴウにとって、航海の安全を願う神である媽祖を祀っている慈恵宮は、昔もいまも、彼の原点である。

 テリー・ゴウは集まった記者団にこう語った。

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