よみがえる白鳳伽藍――東塔の作業所最終公開へ

よみがえる白鳳伽藍――東塔の作業所最終公開へ

覆屋内部で修理が進む薬師寺の東塔

天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願し、藤原京に創建した薬師寺。平城京遷都とともに現在の地に移り、1300年の伝統を今に伝えている。薬師寺では、長い歴史の中で失われた創建当初の伽藍の再建を目指し、昭和43年(1968)以降、お写経勧進による白鳳伽藍復興に着手、これまでに金堂(こんどう)をはじめ、西塔(さいとう)、中門(ちゅうもん)、回廊、大講堂、食堂(じきどう)が復興を遂げている。

 平成21年(2009)に、創建時の姿をとどめた唯一の建造物で、国宝に指定されている東塔の解体修理が始まった。工事が最終段階を迎えた今春、これで最後となる作業所公開が実施される。

 東塔の修理現場となっている覆屋(おおいや)内部は7階建構造で、最上階からは東塔の上部を同じ高さから眺められるなど、完成に近づきつつある東塔を間近で見学できるまたとない機会となる。公開時間は10時から16時まで、入場は自由(白鳳伽藍拝観券が必要)。

 東塔は各層に裳階(もこし)と呼ばれる小さな飾り屋根を備えた三重塔で、その調和のとれた美しい姿から「凍れる音楽」とも評される。今年7月には覆屋の解体作業が始まる計画で、秋には修理が終わった東塔の姿が少しずつ見られるようになるという。なお、東塔の落慶法要は来年4月22日から26日までを予定している。

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