バイデンかサンダースか、トランプ再選を阻みたい民主党が選ぶのは?

バイデンかサンダースか、トランプ再選を阻みたい民主党が選ぶのは?

2020年大統領選挙に向けての民主党の指名争いへの参加を表明したジョー・バイデン氏(写真:AP/アフロ)

4月25日、オバマ政権期の副大統領で民主党の重鎮であるジョー・バイデンが、2020年大統領選挙に向けての党の指名争いへの参加を表明した。出馬宣言をしたビデオでバイデンは、2017年にヴァージニア州で発生した白人至上主義者らの衝突事件に触れ、発生当初に人種差別を明確に非難しなかったトランプ大統領を批判するとともに、アメリカの基本的理念を守ることの重要性を強調している。

 バイデンは1972年に上院議員に当選した後、司法委員長や外交委員長を歴任、1988年と2008年の大統領選挙に際しても名乗りを上げたことがある(2016年選挙の際も出馬を検討したが、息子が死亡したため中止した)。副大統領の経験もあるため、大統領になるための準備を全く要さない人物と評されており、出馬宣言をしていない段階でも世論調査で一位の支持を得ていた。なお、二位の支持を得ているのは、民主社会主義者を自称しているバーニー・サンダースである。

 現在、民主党にとっての最重要課題は2020年大統領選挙でトランプの再選を阻むことだが、そのために採るべき戦略については議論が分かれている。1つの立場は、2016年選挙の際のトランプと同じように、時に過激な主張をしてでも有権者の関心を活性化し、その支持を得ようとするものである。この立場を代表するのがサンダースである。他方、そのような方法では穏健な有権者の支持を得ることができないとして、超党派的な協力関係を結ぶこともできる穏健派を擁立することが重要だとする立場がある。

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