中国が欧州内の途上国を狙い撃ち

中国が欧州内の途上国を狙い撃ち

(Rawf8/gettyimages)

本ブログの4月8日付で、「エアバス、港、ボルドー・ワイン、5G、習近平の軍門に下る仏・伊・モナコ」と題して、3月21日〜26日の習近平総書記の欧州3か国訪問について記したが、その後すぐ間を開けずに、4月8日〜13日、李克強首相が欧州2か国(ベルギーとクロアチア)を訪問した。

 今回の李克強首相の欧州訪問の主な目的は2つあった。1つは、ベルギーの首都ブリュッセルで開催される第21回中国EU首脳会談に臨むこと。もう1つは、アドリア海に面したクロアチアの美しい城壁の街ドブロブニクで第8回中国・東欧首脳会議に出席することである。

 4月9日、李首相は、EUのドナルド・タスク大統領とジャン=クロード・ユンケル委員長と会談を行い、EU・中国首脳会談共同声明を発表した。共同声明は、冒頭に、EUと中国は、両者の「包括的戦略的パートナーシップ」を確認する、とあるように、包括的な内容になっている。

 EU・中国関係については、両者は、貿易及び投資における衡平かつ相互利益的な協力を確保する、とした。来年2020年までに投資協定を締結することで合意した。また、双方は、知的財産を保護する国際基準を遵守する重要性を強調し、EU中国エネルギ―協力に関する共同声明が作成されたことを歓迎した。

 グローバルな問題に関しては、WTO(世界貿易機関)の改革、本年大阪で開催されるG20、気候変動等での協力を謳った。

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