元新聞記者も悩む、日本の新聞は生き残れるのか?

元新聞記者も悩む、日本の新聞は生き残れるのか?

(Razvan/gettyimages)

「トランプの勝利は偶然か必然か?」−というキャッチコピーで発売された「現代アメリカ政治とメディア」。デジタル化が加速する中で、ツイッターなど新しいメディアを巧みに利用するトランプ大統領の登場により「フェイクニュース」という言葉が常とう句になった現代のメディア。先の大統領選挙を舞台に、米国のメディアを取り巻く最新事情、問題点について具体例を交えて詳しくリポートしている。

■「フェイクニュース」

 米国に駐在経験がある朝日新聞や元共同通信の記者らがオバマ政権のころから米国のメディアについて4年間にわたって取材したもので、関係者のインタビューが多数網羅されており、米国のメディア事情を丹念に調べた力作だ。

 2016年の大統領選挙をめぐってのトランプ大統領とヒラリー・クリントン前国務長官との選挙戦に関しては、これまで以上に多くのメディアが、選挙戦の様子を手厚く取材せざるを得なくなった。その結果、新聞を含むメディア全体の購読者数、視聴者数、アクセス数は急増してメディアビジネスとしては予想以上に伸びたが、国民の間に鋭い分断を招いたという。この分断が何時、どうやったら収まるかについての答えは見つかっていないようで、すでに動き始めた来年の大統領選挙ではこの流れが一層エスカレートしかねない。

 この亀裂に油を注いだのが、「メディアは国民の敵だ」といってはばからないトランプ大統領の止まらないメディア攻撃だった。

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