戦争してでも北方領土を取り返すべきか?

戦争してでも北方領土を取り返すべきか?

写真:ZUMA Press/アフロ

日本維新の会の丸山穂高衆院議員の「北方領土を戦争で取り返す」発言(5月13日)で世論が騒然。最終的に党としては影響の拡大を避けるために、丸山氏に厳しい除名処分を決めた。この件は、拙稿「日本企業が『議論』を封殺する本当の理由」にも述べたように、「議論」次元の問題ではないかと考える。

■問い方がまずかった

 北方領土をロシアと戦争で取り返すのは賛成か反対か――。丸山氏が北方領土の元島民に投げた質問は、単純な質問として馬鹿げている。これに答えようがないからだ。

 「戦争」という選択肢は、憲法上の規定もあり、日本人にとって基本的に取り得ない選択肢である。取り得ない手段の是非を人に問いかけても、相手を困らせるだけだ。現行憲法下で、「はい、戦争をしてでも北方領土を取り返そう」という答えは封印されている以上、タブーである。

 一方、「領土を取り返す」という目的には異論を唱える余地がない。外国に不法占領されている我が国の固有領土を取り返すことは当然だ。この通り、目的が正しくても、手段が間違っていると、問題になる。しかも、この手段の間違いはちょっとした間違いではない。「戦争」という日本人がもっとも忌避している選択肢が持ち出され、まさに本質的な、受け入れ難い間違いだった。

 丸山氏の質問を変えてみよう――。

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