目にもまばゆい金屏風が勢ぞろい

目にもまばゆい金屏風が勢ぞろい

狩野派 《春秋花鳥図屏風》(右隻) 桃山時代末期〜江戸時代初期(17世紀初頭) 岡田美術館蔵

室内を飾る調度品として中国より伝来し、その後絵画の一形式として日本で独自の発展を遂げた屏風。なかでも金で装飾された「金屏風」ばかりを集めた絢爛豪華な展覧会が、箱根の岡田美術館で開催されている。

 展示室には桃山時代から昭和初期に至る、狩野派、長谷川派、琳派などの名品約30点が集結。尾形光琳の「菊図屏風」(7月5日〜9月29日展示)などの花鳥画から、「平家物語」や「源氏物語」といった物語絵まで、金屏風が並ぶ黄金の空間≠ェ堪能できる。

 特に、画面の大部分に金を薄く伸ばした金箔が使われ、重層的な金雲の広がりのなかに、繊細な花木や鳥を描いた、狩野派の「春秋花鳥図屏風」や、黄金に輝く橋にしなやかな柳を配した「柳橋水車図屏風」(4月6日〜7月4日展示)など、金屏風のイメージを象徴する名品は必見だ。また、金箔以外にも、細かく切って変化をつけた切箔(きりはく)、粉状にして濃淡をつけた金砂子(きんすなご)、粉末をにかわで溶いた金泥(きんでい)など、さまざまな表現方法について学べるのも興味深い。

 そして屏風絵の最大の魅力は、折り曲げて置くことで、立体的に鑑賞できること。平面的な画像からでは分からない、屏風絵の奥深い魅力を体感するために、ぜひ足を運んでみたい。

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