「なぜ嫌韓は高齢者に多いのだろうか」を改めて考える

「なぜ嫌韓は高齢者に多いのだろうか」を改めて考える

「K-POP」好きの若者が多く集まる、新大久保のコリアンタウン(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

肌感覚で感じていた「嫌韓は若者より高齢者に多い」ということをコラムで取り上げたところ、異論が続出しているという批判的な記事がネット上に出た(「毎日新聞『なぜ嫌韓は高齢者に多い?』の記事に異論でまくり」)。私のコラム(「なぜ嫌韓は高齢者に多いのだろうか」『毎日新聞政治プレミア』)は昨年10月に実施された内閣府の「外交に関する世論調査」の結果に世代差が大きかったことを紹介したうえで、世代間で異なる韓国イメージを抱いていることが背景にあるのではないかと考察したものだ。象徴的な言葉で説明するならば、高齢者は「軍事政権」などの暗いイメージをかつて抱いていた一方、若者たちは「K-POP」に代表される明るいイメージしか知らないということだ。

 もちろん単純な問題ではないので、定年後に感じる社会からの疎外感も無視できない要因かもしれないと指摘した。そして世代間の意識差が大きいことは明確に数字で出ているものの、その原因はこれから取材を重ねていきたいと締めくくった。

 アゴラによると、「高齢者は最初から嫌韓だったわけじゃない。いろいろ知ってしまったから嫌韓なのだ。若者はこれから知るから嫌韓予備軍」というような批判がネット上に出たようだ。中には「嫌韓=韓国を批判する側には問題がある」という認識を前提にしているコラムだと受け止めた人もいたらしい。きちんと根拠を示しての批判に何ら問題がないのは当然だし、他者の行動を不快に思うこと自体に問題があるとは言えない。

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