「年収160万円」からの脱出、還暦を機に大学教授を目指してみた

「年収160万円」からの脱出、還暦を機に大学教授を目指してみた

(Aleutie/gettyimages)

働き方改革の中には高齢者の活用が入っている。5月15日には政府は「未来投資会議」で、70歳までの雇用確保を企業に求めている。けれども60歳、65歳、70歳になって希望するような職につくことができるのだろうか? 甚だ疑問だ。現実の一例として筆者の恥ずかしい体験の数々を読者だけにこっそりと教える。求職者、企業経営者、政策に携わる人々はそれぞれの立場でぜひ参考にしてもらいたい。

 昨年の今頃私は大学生の息子とアルバイト合戦に興じていた。どちらが短時間で儲けることができるか? (別の表現では、額に汗水垂らさず儲ける)の勝負をしていた。

■あああ、こんなはずではなかったのに…

 その1年半前まで私はあるプラント系の会社に請われてベネズエラにいた。熱海を思わせる景勝の、けれども犯罪が多発するようになった海辺の町で、中国企業と韓国企業のお目付け役をやっていた。ベネズエラのPDVSA(石油公社)の中のインハウス・コンサルタントだった。その仕事がひとまず一区切りつき、帰国時にフランスでテロの温床といわれるパリ郊外のサンドニを取材し、レバノン・シリア国境まで足を伸ばし、帰国した。フリーランスなのに、まるで定年退職するかのようにちょうど60歳だった。

■疲れた、ゆっくり休もう! 

 1年ほど晴耕雨読、時々執筆の生活を決め込んだ。

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