再選挙”強行”でイスタンブールを守るエルドアン大統領

再選挙”強行”でイスタンブールを守るエルドアン大統領

(epic11/LightFieldStudios/iStock)

3月31日に行われたトルコの統一地方選挙では、エルドアンの与党AKP(公正発展党)は苦戦を強いられ、首都アンカラ、最大都市イスタンブールの市長選挙を接戦で落とした。エルドアンとAKP側はこれを受け入れず再集計を求めたが、4月中旬には選挙当局は、イスタンブールで野党候補のエクレム・イマモールがAKPの元首相ビナリ・ユルドゥルムに0.3ポイントの僅差(14000票に満たない差)で勝ったことを確認した。AKP内部ではこの敗北に異議を申し立てるか否かで大きな議論があったようだが、エルドアンは再選挙を求める決定をしていた。5月6日、圧力に屈した選挙管理当局はイスタンブール市長選挙のやり直しを命じた。

 イスタンブールはエルドアンにとり、市長として政治の道に入った場所であり、「イスタンブールを制する者は、誰であれトルコを制する」と、彼は言ったことがある。5月9日付のニューヨーク・タイムズ紙社説‘Turkey Will Keep Voting Until Erdogan Gets His Way’は、「エルドアンの強権政治の下で、政治の土俵は公正というには程遠かったが、それでもトルコ国民は選挙を彼等の意見を表明することが出来る場と捉えて来た」と指摘する。逆に言えば、そのエルドアンも選挙を自己の生き残りの拠り所として来た。ところが、そこが危うくなって来た。それ程、最大都市イスタンブールはエルドアンにとって重要なのである。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)