「多摩」にこだわる学生を狙い、定着率100%!

「多摩」にこだわる学生を狙い、定着率100%!

2019年4月入社の新入社員が社内で研修を受ける

航空機などに使われる金属部品の熱処理加工を行う多摩冶金は、2016年から専門学校、大学、大学院の新規卒業予定者の採用を始めた。東京都武蔵村山市に本社や工場を構え、連結で社員数は120人。57%が事務職で、工場などの現場は43%。

 新卒採用者数は16年に2人、17年に2人、18年が2人、19年が3人で、計9人。2019年5月時点で退職者はゼロで、定着率は100%。

 採用方針は、会社と学生との相性を重視する「マッチング選考」や「学生が自分で会社を選んで、決めて、入社することを尊重する」である。

 2019年4月入社は、総合職2人(大卒)、一般職 1人(大卒)。今回は、2018年春〜秋までの採用活動の流れをもとに同社の採用責任者などに取材を試みて、定着率100%の実態に迫りたい。なお、2020年4月入社予定の採用活動も、これまでとほぼ同じプロセスで昨年(2018年)秋から始めている。採用予定人数は、2?3人。

 中小企業は業種を問わず、特に20代の社員の定着率は概して低い。定着率100%の多摩冶金の採用活動のどこに秘訣があるのかを読者諸氏と考えてみたい。

■採用試験を始める前に、多摩地区でのネットワークづくり

 新卒採用を本格化させた2016年の数年前から、本社のある都内多摩地区を中心にネットワークづくりを進めてきた。

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