米中貿易戦争、レアアースは本当に中国の切り札か?

米中貿易戦争、レアアースは本当に中国の切り札か?

( REUTERS/AFLO)

中国の習近平国家主席が最近になってレアアース(希土類)関連の国内工場を視察したというニュースが中国国営新華社通信から報道されるやレアアース関連企業の株価がストップ高で推移している。

 その訪問工場とは江西省にある「江西金力永磁科技」である。

 該社はネオジム磁石の研究開発から生産、販売までを一貫して行う企業であり、磁性材料、国内新エネルギー、省エネ分野の核心的応用材料のサプライヤーである。

 磁性材料の用途は広く、風力発電、EV、省エネ自動車、インバーターエアコン、省エネエレベーター、ロボット及びインテリジェント化製造及びサーボモーターなどの業界に応用され、先端技術分野とも関係の深いリーダー企業と戦略的パートナーシップを結んでいる。

 江西省はレアアースの資源面では世界最大の鉱山を有するが、最近では枯渇傾向にありミャンマーやベトナム、遠くはアフリカにもレアアース資源を求めて探査している。

 習近平主席の工場視察のニュースが5月中旬に流れるや、海外メディアも中国がレアアース資源輸出を禁止するのではないか? との危機感から多少バイアスのかかった大袈裟な報道を始めた。

 各種報道によると、「貿易戦争」が激化する中で中国はレアアースを報復手段に利用する可能性を示唆している。

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