アイリーン・ヒラノ・イノウエ 米日カウンシル会長 日系米国人と日本人で強くする日米の絆

アイリーン・ヒラノ・イノウエ  米日カウンシル会長 日系米国人と日本人で強くする日米の絆

jpアイリーン・ヒラノ・イノウエ:カリフォルニア州ロングビーチ生まれの日系三世。1992年ロサンゼルスにある全米日系人博物館の初代館長を務める。2008年に非営利団体の米日カウンシル(U.S.-Japan Council:USJC)を創設。(写真・井上智幸)

第二次世界大戦の英雄で、知日派として知られた故ダニエル・イノウエ上院議員(1924〜2012)の妻であるアイリーン・ヒラノ・イノウエに、日米関係を強化していくために必要なことは何か聞いた。

 ダニエルは、日系二世としてハワイに生まれ、第二次世界大戦では日系人部隊で欧州戦線に従軍して右腕を失った。彼らが従軍した背景には「母国である米国へ忠誠を示す」という思いがあった。真珠湾攻撃から2カ月後の1942年2月以降、米国にいた日系米国人、日本人移民は敵国人として強制収容所に入れられた。

 「現在、米中摩擦があり、中国系米国人にも影響を及ぼしています。それぞれに異なる背景を持つ米国人にとって、出身国の存在は大きく、その国と米国との関係も重要です。だからこそ日系人として期待するのは日米関係が今後も良好であることです。

 日系人が経験してきたことをもっと日本の人々が学んでくれることを望みます。多くの日本人は一世や二世たちが第二次世界大戦中にどのような経験を強いられたのかについてあまりよく知らないでしょう。

 9・11の後、米国人の中にはイスラム系、アラブ系米国人を強制収容所に入れろ、と言いだす人もいました。日系人にとって、それはかつて自身に起こったことでした。そのため日系人には、特定の人々への不公正な決断に反対し、(対象となる人々を)救う、特殊な役割がある、と感じました」

 こうした思いを持つアイリーンは、現在「米日カウンシル」(2008年設立)の会長として日米の若い世代を中心とした交流に対して支援を続けている。

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