「自分のルーツ」を暮らしの中にそっと取り込んでみた

「自分のルーツ」を暮らしの中にそっと取り込んでみた

写真提供:筆者

自分のルーツを辿ったことがあるだろうか。私は30歳にして初めて、自分のルーツを訪ねることになった。

 つい先日、ある約束を果たしに、2度目の新潟県佐渡島への訪問を果たした。昨年、30歳の節目に祖母のルーツである、佐渡島を訪ねようと心に決めた。すると不思議なことにしばらくして、講演会のご依頼を佐渡市さんからいただき、生まれて初めて佐渡島を訪ねることとなった。

 日本に100近くあるお能の舞台のうち、約30は佐渡にあるという、実はお能のメッカなのだ。その所以は、お能を大成した世阿弥が京都から佐渡に流されたこと、佐渡奉行となった大久保長安が佐渡に猿楽師を同行したことなどから、お能の文化が広がったと言われている。

 毎年、6月頃から夏にかけて毎週末、それぞれの神社で行っているという薪能(たきぎのう)をぜひ拝見したいと思い、6月に再訪する約束をしたのだ。

 そしてもう一つ、大切な約束をした。

 昨年の訪問の際に、無名異焼(むみょういやき)という、佐渡市の無形伝統工芸にも指定されている焼き物を継承している、現在最年少の職人さんの工房へもお連れいただいた。

 その工房で見つけた、ある湯飲みに心惹かれた。それがこれだ。

 この湯飲みをベースに、お誂え(オリジナルオーダー)をお願いしたのだ。

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