グーグルとの陣取り合戦≠ノ挑む自動運転ベンチャー

グーグルとの陣取り合戦≠ノ挑む自動運転ベンチャー

加藤 真平(かとう・しんぺい):1982年生まれ。東京大学大学院情報理工学系研究科准教授。2004年慶應義塾大学理工学部情報工学科卒業、08年同大学院理工学研究科開放環境科学専攻後期博士課程修了(工学)。カーネギーメロン大学客員研究員、名古屋大学大学院准教授等を経て、15年12月にTier W(ティアフォー)を創業。

「自動運転開発は陣取り合戦だ」

 自動運転ベンチャーTier W(ティアフォー)の創業者で、東京大学大学院情報理工学系研究科准教授の加藤真平はそう語る。

 加藤は2015年、世界初のオープンソースの自動運転用OS(基本ソフト)である「オートウェア」を開発した。同年、ティアフォーを創業し、17年12月には日本で初めて、公道で完全自動運転の実証実験を行った。今春からは愛知県の「愛・地球博記念公園」で完全自動運転車両による「ライドシェア」も試験的に提供している。オートウェアはだれでも無償で使える自動運転用OSだ。主に研究開発用途として国内外で既に100社以上、30種類以上の自動運転車両に導入されており、ソフト開発者が集うコミュニティーサイト「GitHub(ギットハブ)」では3000以上のスター数を獲得し、好評価を得ている。OSのソースコードも公開しており、だれでも自由に改良できる。

 自動運転開発はグローバルで競争が行われている。けん引するのはGoogle系の米ウェイモだ。公開されているカリフォルニア州の自動運転の公道実験の結果(18年)によれば、ウェイモの完全自動運転車両の総走行距離は1年で約125万マイル(約201万キロ)に達しており、そのうち、自動では制御できずにドライバーが運転に介入した頻度は1万1017マイル(約1万7730キロ)当たりに1回と、他社を2倍以上引き離している。

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