グーグルとの陣取り合戦≠ノ挑む自動運転ベンチャー

対するティアフォーは米エイペックスらと実証実験を行っているが、国内外を合わせても走行距離ではウェイモに及ばない。

 しかし加藤は、独自の仮説でウェイモ追撃への自信を覗(のぞ)かせる。「汎用(はんよう)のAI(人工知能)が存在しないように、Googleの自動運転用OSも、実験を行っている環境以外でそのまま使えるわけではない。地域や車両ごとに個別開発する要素が必要なはずだ」

 自動運転車両が走行するには、地形や地物の情報を含んだ三次元地図データと運転の認知・判断・操作を司(つかさど)る自動運転用OSが必要となる。加藤によれば、OSは市街地や過疎地など、地域の特性に加え、大型トラックや小型車など、車両の仕様でも変わり、完全自動運転として用いるには、世界中で環境ごとの特性に合わせた開発が必要だという。

 そこで加藤は昨年12月、一般社団法人「オートウェアファウンデーション(AWF)」を設立した。同法人にはトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI−AD)や日立製作所、米インテル、英アームなど25以上の企業や団体が参加し、共同で「オートウェア」を開発している。現在は毎月追加で10社程度の参加があるという。

 「世界中にオートウェアの開発拠点を作れば、環境ごとの個別開発ができるようになる。また、ティアフォーのようなベンチャー単独では不可能な高度な実験や、特殊なノウハウを要する国際標準化機構(ISO)への申請などを分担することも可能になった」

続きは WEDGE Infinity で

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