銀のさら社長怒らない経営≠フ原点・名門校から進学せず渡米

だから、今回の取材も並み居る先輩をよそに、僕でよかったのかなと思って…(笑)。いるでしょ、経営者でも卒業生がけっこう?」

 確かに岐高からは最近でも、みずほ銀行会長の林信秀、トヨタファイナンシャルサービス社長の福留朗裕といった、経済界でも注目を集める諸氏を輩出。『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』などで知られる脚本家の林誠人、フジテレビで『海猿』シリーズを成功させたプロデューサーの臼井裕詞ら、メディアで活躍するOBも多い。

 しかし、私としては江見さんが岐高のような進学校を卒業後、アルバイトで資金を貯め、アメリカに遊学したという経験に惹かれたのだ。いくら落第生といっても、江見さんが在校中の70年代後半でも、すでに大学進学率も相当高かったであろう岐高。その風潮にあえて背を向け、新天地を求めたのにも、高校での経験が大きかったのではないかと思ったのだ。

 「大学に行かなかったのは学年で唯一でしたね。当時、学校の『百年史』を編んでいて、その担当の先生にも言われましたよ。『100年通じてもお前ぐらいだ』って。後から調べると、まだいたんですけどね(笑)。周りは東大、京大に進む優秀なヤツらばっかりで、それは劣等感がありました。

 でもね、それでもわからなかったけど、クラスメイトに勉強を教えてもらったり(笑)、空手をやっていたから、クラスでできた仲間にパンを買いに行かせたりなんてしてると、ヒエラルキーが学歴だけでないこともわかってくる。

関連記事(外部サイト)