「最後の戦い」 に向かう香港市民、警察は「散弾銃」で鎮圧

「最後の戦い」 に向かう香港市民、警察は「散弾銃」で鎮圧

写真:ロイター/アフロ

香港情勢が急を告げている。中国への犯罪者の引き渡しを可能にする逃亡犯条例の改正に反対する6月9日のデモは、香港返還後最大の103万人(主催者発表)に達した。しかし、香港政府と親北京派が多数を握る立法会(議会)は審議を逆に早めると表明。これに不満を持った数万人の群衆がデモ終了後に立法会のあるアドミラルティ(金鐘)やビジネス中心部のセントラル(中環)を人の波で封鎖し、立法会の審議阻止を目指した。これに対し、香港警察は11日午後から夜にかけて、殺傷力を落とした実弾相当の銃器を使うなどの激しい実力行使でデモ隊の強行排除を行なった。

■悲壮な決意を表明する若者たち

 香港の若者たちは「香港を守るための最後の戦い」「自分たちの屍を乗り越えてほしい」など、悲壮な決意をメディアやSNSで表明しながら、警察に立ち向かっていった。

 そこで香港警察が使用したのは、雨傘運動でも使われた催涙弾やゴム弾に加えて、暴徒鎮圧用のビーンバッグ弾(布袋弾)だったと言われる。ビーンバッグ弾は小さな鉄の玉をナイロンの袋に詰めて勢いを弱くして打ち出すもので、事実上、形式は散弾銃と同じものだ。威力が弱いので人体は貫通しないが流血は不可避で、目に当たれば失明もありえる。ビーンバッグ弾との関係は定かではないが、現場では銃撃を受けたデモ隊の参加者が地面に倒れて動けなくなる映像が流れた。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)