フィリピン中間選挙でドゥテルテ派圧勝、勢い増す強権体制

フィリピン中間選挙でドゥテルテ派圧勝、勢い増す強権体制

(Aquir/photominus/iStock)

フィリピンで5月13日に中間選挙が行われ、上下両院でドゥテルテ大統領(74)を支持する勢力が圧勝した。2016年6月末に発足以来、7〜8割という高支持率を維持してきた現政権に対する国民の信任が裏付けられた形だ。

 今回の勝利は政権内で「ドゥテルテマジック」と呼ばれ、任期が終了する22年まで強権体制が続く見通し。大統領が公約に掲げていた死刑制度の復活や連邦制導入に向けた憲法改正の審議が前進しそうだ。

 中間選挙は、大統領任期6年の折り返しの年に実施され、上院は半数の12議席、下院は約300議席、全81州の知事、各市長など計1万8000ものポストが争われた。

 政権運営に影響を与える全国区の上院選では、12議席中、11議席を与党連合が占めた。トップ当選は、再選を果たしたシンシア・ビリヤール上院議員。夫のマニュエル・ビリヤール元上院議員は不動産業で財をなした実業家だ。大統領の側近で元大統領補佐官のクリストファー・ゴー氏、麻薬撲滅戦争を指揮したデラロサ前国家警察長官も上位に食い込んだほか、故マルコス大統領の長女、アイミー・マルコス氏も当選した。

 対する野党連合の候補者は軒並み落選した。この結果、反ドゥテルテ派が減り、非改選を含めた上院24議席のうち、少なくとも7割が与党勢となった。

 ドゥテルテ大統領が公約に掲げていた死刑制度の復活は、17年に下院で法案が可決された。

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