「令和」初の国賓で考える日米関係の意義

「令和」初の国賓で考える日米関係の意義

(Andrey Suslov/Willard/antpkr/daboost/iStock)

5月25日より28日まで、トランプ大統領及び令夫人は、天皇陛下御即位後、最初の国賓として日本に来日した。これに関しては、4月の安倍総理のワシントン訪問での日米首脳会談、6月に大阪で開催予定のG20サミットがある中、わざわざ5月に設定する意味があったのか、安倍総理とのゴルフや相撲観戦等、娯楽的要素が多いのではないか等の声が聞かれた。また、日米貿易交渉であまり厳しくされないようにトランプ大統領を歓待しておこうという意図があるのではともいわれた。しかし、ホワイト・ハウスも指摘しているように、「世界で最も長く続く皇国(dynasty)」の特別な「200年に一度」の譲位後の最初の国賓としての米国大統領の訪日にはもっと深い意義があるというべきであろう。

 まず平成を振り返る時、日本国民は「戦争のない平和な時代だった」と言った。日本が戦場となる戦争が昭和20年(1945年)終わってから昭和64年(1989年)まで、そして平成31年(2019年)まで、昭和から平和にかけ、約74年間、日本は平和を享受した。それを「平和憲法」のお蔭という人もいるが、そういう訳ではない。その実質は、日本国が1952年に主権を回復し独立国として再出発してから、米国と同盟を組み、日米安全保障条約の下、安全保障に意を用いて取り組んできたことが、平和を維持し、戦争を回避する抑止力になっていたということだ。抑止はその姿が見えにくい。

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