新英国首相で英米関係は劇的に変わるのか

新英国首相で英米関係は劇的に変わるのか

(Gerasimov174/rami_hakala/Dzyuba/iStock)

6月3日から5日まで、トランプ大統領は、国賓として英国を訪問した。メイ首相は6月7日に保守党党首を辞任することを表明済みであった。英国がこういう状況にある時に国賓を迎えることは通例ない筈である。こういう状況は想定出来なかったのだから仕方がない。メイ首相としては、その辞任の時期をトランプの訪英が終わった後にすることしか出来なかった。いずれの側も訪問の中止をいい出すのは憚られたのであろう。

 トランプ訪英を前に、フィナンシャル・タイムズ紙のギデオン・ラックマンは、5月31日付けで‘Donald Trump’s state visit has Boris Johnson in the background’(トランプ訪英にジョンソンの影)と題する論説を書き、ボリス・ジョンソン前外相またはジェレミー・コービン労働党党首が首相である場合の英米関係を予測している。概要は次の通りである。

・ジョンソンは合意のないままEUを離脱することとバランスを取るためにトランプの米国と密接な関係を持とうとするであろう。対照的に、コービンは、1814年に英国の軍がホワイトハウスを全焼させた当時の首相であるリヴァプール伯爵以来、最も反米の首相となるであろう。

・トランプ・ジョンソンの特別な関係は両国の外交政策の相違を解消するが、英EU関係が敵対的なものとなり、早晩総選挙に追い込まれ得る。

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