首相、梯子はずされた≠ェ……米・イランの仲介の継続を

首相、梯子はずされた≠ェ……米・イランの仲介の継続を

ハメネイ氏と会談した安倍首相(Office of the Iranian Supreme Leader/AP/アフロ)

安倍首相のイラン訪問中に、日本などのタンカーがホルムズ海峡近くで攻撃された事件の犯人≠ヘ、いまだ判明していない。米国はイランの関与を主張、イランはこれに強く反発している。だれの犯行であるにせよ、米・イラン緊張緩和への日本の外交努力に水が差されたことは疑うべくもない。

 タンカー攻撃がなかったら、仲介工作は成功だったのか。首相と会談したハメネイ師、見守っていたトランプ米大統領の発言などをみる限り、そうとは思えない。首相の努力に期待しながら、あとになってはしごを外した≠ニいう意地の悪い見方がぴったりする。

■タンカー攻撃で悔やまれる結果に

 国華産業(本社・東京)が運航する「KOKUKA COURAGEOUS」など2隻のタンカーがエネルギー輸送の生命線といわれるホルムズ海峡で攻撃されたのは、安倍首相がハメネイ師と会談した6月13日。「吸着型の爆発物」か「飛来物」によるとみられている。

 当時の状況は内外のメディアで大きく報じられているので、繰り返す必要はなかろうが、トランプ米大統領は14日、「イランのやったことだ」と断定、強く非難した。イランのザリフ外相は「事実や状況に基づく証拠はない」と反発、国連のグテレス事務総長は「独立した団体による調査」の必要性に言及した。一方で、イランの信用を損ねる目的で、同国内の反政府テロ組織が関与したとの見方もとりざたされている。

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