米中の価値観衝突も見えてきたポンペオ長官の「天安門」30周年声明

米中の価値観衝突も見えてきたポンペオ長官の「天安門」30周年声明

(chuongy/syntika/iStock)

6月4日の天安門事件30周年記念に際し、ポンペオ米国務長官は、天安門の犠牲者を悼み、彼らに深い敬意を表するとともに、中国の人権状況に厳しく注文を付ける声明を発表している。要旨は次の通りである。

 6月4日、我々は、1989年6月4日に天安門広場で中国共産党政権に武力で鎮圧された、民主主義、人権、腐敗との戦いを求めた中国人民の勇敢な抗議運動の栄誉を称える。中国各地から多数の抗議者が北京その他の都市に集まり、中国のより良い将来を求める中で、深刻に傷つけられた。犠牲者の数は分からない。我々は、愛する者を失って深く嘆き悲しむ家族に、深い悲しみを表明する。30年前のこの出来事は、いまだに我々の、そして世界中の自由を愛する人々の良心をかき乱す。

 あれから数十年間、米国は、中国の国際システムへの統合が、より開放的で寛容な社会につながると希望してきたが、そうした希望は挫かれた。中国の一党体制は、異議を許さず、体制の利益のためにはいつでも人権を侵害する。今日、中国人は新たな虐待の波にさらされている。とりわけ、新疆において、共産党政権は、ウイグル文化を窒息死させイスラム教の信仰を消滅させようと企て、100万人以上のイスラム系少数民族を拘束している。共産党が強力な監視国家を構築している時に当たってさえ、普通の中国人は、人権の行使、独立した団体の組織を求め、法制度に則った正義を追求し、自らの意見を表明し、それがため多くの者が、罰せられ、投獄され、拷問さえ受けている。

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