大学受験に英語の「話す」は本当に必要か?開始前に大混乱の英語教育改革



 日本語のことを考えればわかるように、たとえ母国語でも読み書き話し聞くといった能力は、均等に身についているわけではない。私たちは自分ではとても書けない高度なものでも、読んで理解することはできる。自分では言葉にできない内容でも、説明をきけばわかる。第2言語の習得でも、当然そうした現実を見据える必要がある。何と言っても一番難しいのは「書くこと」。スタートは「聞くこと」、そして「読むこと」。中高生レベルで4技能を均等に身につけるなどいう発想自体がファンタジーだ。

■「なぜ日本人は話せないか」

Q 日本人はどうして英語が話せないのか

A 「話せないとビジネスで困る」「英語が母国語でない別の国の人でも話しているではないか」とよく言われる。しかし、日本人がなぜしゃべれないかが十分に考えられていない。ほとんど日本語だけで用が足りる日本のような国は世界でも珍しい。そのために、言語のスイッチを切り替える習慣がなかなか育たない。外国語で話すときに過剰に緊張したり照れたりするのも、日常的に言語を切り替える習慣がないからだ。

 また、そもそも日常生活の中で英語にふれる機会も必要もないのに、学校で週4時間か5時間英語の授業を受けただけで出来るようになるわけがない。6カ月ほど海外に行って英語漬けで暮らすと、突然英語の音が聞き取れるようになると言われる。

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