大学受験に英語の「話す」は本当に必要か?開始前に大混乱の英語教育改革

話すときも、ふだん使わない音を口にする。そりゃあ、恥ずかしいよ、と思う。日本語話者にとって英語の音声は付き合いにくいもの。だから明治以来、ずっと日本人は「英語がしゃべれない」と言われてきた。ロシア語やスペイン語の方がよっぽど楽だそう。

 それだけハンディキャップがあるのだから、英語の聞き取りや発声は難しいよね、うまくいったらラッキーだよね、くらいの気持で勉強させなければできるものもできなくなる。英語は日本語とは全く違う「種目」だと思ってやるしかない。スピーキングを試験に入れればしゃべれるようになるなどと考えるのは、いかに現状がわかっていないかの証拠。生徒は受験対策だけして、やりすごすだろう。「話す」ことにかかわる能力ほど、モチベーションが必要なものはない。 

 それに「しゃべる」というのはあくまでやり取り。今回の民間英語試験の多くでは、タブレットに向かって音を吹きこむというような方式が採用されるが、1分間で機械に向かって言えるだけのことを言いなさいなどという人工的な試験で、実際のやり取りの練習になると考えているのだろうか。

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