ガラパゴス化している日本式経営ではイノベーションは起こりづらい?

ガラパゴス化している日本式経営ではイノベーションは起こりづらい?

(metamorworks / iStock / Getty Images Plus)

「日本の経営学はガラパゴス化している」と語るのは、早稲田大学大学院(ビジネススクール)の入山章栄教授。日本の経営の常識は、世界から取り残されているのかもしれない。だからこそ、これだけイノベーションの重要性が叫ばれているのに日本企業では起きにくいのかと、入山氏の説明に合点がいく。また、日本で有名な「イノベーションのジレンマ」よりも、世界の学術的なイノベーション研究では「両利きの経営」のほうが重要視されている理論だという。

 監訳した『両利きの経営』(東洋経済新報社)が好評の入山氏に、日本でイノベーションが起きにくい理由や「両利きの経営」とは何か、なぜ日本の経営学はガラパゴス化しているのかについて話を聞いた。

――両利きの経営という言葉は聞き慣れません。どんな経営戦略なのでしょうか?

入山:「両利きの経営」(Ambidexterity)という考え方は、「探索」(Exploration)と「深化」(Exploitation)がキーワードです。「探索」とは、人間の認知には限界があるので人は近視眼的になりがちですが、その認知の範囲外にはもっと良い選択肢があることから、自身や自社の既存の認知の範囲を超え遠くを見る活動を意味します。一方の「深化」とは探索などを通じ成功しそうなものを見極めた上で、それを深掘りして収益化していく活動のことです。

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