イラン攻撃を10分前に中止、トランプ氏、人的犠牲を考慮

イラン攻撃を10分前に中止、トランプ氏、人的犠牲を考慮

ホワイトハウス前で反戦を呼び掛ける人々(AP/AFLO)

トランプ米大統領は21日早朝のツイートで、イランが米軍の無人偵察機を撃墜した報復として、同国への報復攻撃をいったんは命じたが、150人の犠牲者が出るとの報告を受け、攻撃10分前に中止したことを明らかにした。米軍の航空機や艦船が攻撃態勢に入っていた中での中止命令。攻撃が実施されていれば、戦争に発展した可能性もあり、ギリギリの決断だった。

■無人機撃墜に見合わないと決断

 米メディアによると、トランプ政権の国家安全保障チームは20日、米軍の無人偵察機グローバルホークがホルムズ海峡上空の“国際空域”でイランの地対空ミサイルの攻撃を受けて撃墜されたことへの報復対応を協議した。この中で、対イラン強硬派のポンペオ国務長官、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)に加え、ハスペル中央情報局(CIA)長官の3人がピンポイントの報復攻撃を主張した。

 これに対し、国防総省の幹部は攻撃が本格的な戦争に発展し、米軍将兵に犠牲が出ることを懸念、反対した。トランプ大統領は、いったんは強硬派の意見に同意し、報復攻撃を承認した。攻撃は21日夜明け前に実施されることが決まった。大統領がツイッターで明らかにしたところによると、イランのレーダー基地やミサイル発射台など3カ所が標的だった。

 しかし、大統領は1人の将軍から「150人の死者が出る」との報告を受け、無人機の撃墜と見合わないとして、攻撃の中止を決めた。

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