USJ復活の立役者・森岡毅が説く消費者ニーズを捉える組織改革

そのためには、複眼的な視点で戦略を策定、実行する組織に変革すべきだ。

 まずは、意思決定層への情報集約をうまく行わなければならない。極端な例だが、日本において経営層が新入社員の意見に真剣に耳を傾け、経営に生かそうとしている企業がどれだけあるだろうか。多様化する消費者ニーズをとらえる上で、上司と部下、経営者と平社員などの立場にとらわれていてはいけない。上司には上司の、部下には部下なりの知見があるものだ。どの意見も同等のものとして吸い上げる仕組みが必要である。

 組織の文化を変えるためには、分け隔てなく意見を吸い上げることで成果を出せた「成功体験」が必要になる。私の経験上、これまで出してきた結果以上の成果を出すためには、チームの一人ひとりがベスト以上の力を出さなければならない。他人のアイデアでビジネスがうまくいった経験があれば、「年功序列」に関係なく、多くの人の意見を率先して求めるものだ。こうした体験を多くの日本企業にもしてもらいたいと思っている。だからこそ、これまでの意見集約の仕組みを変える必要がある。

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