老舗鋼材商社が外国人留学生の就職マッチングを始めた理由

老舗鋼材商社が外国人留学生の就職マッチングを始めた理由

(yopinco/gettyimages)

4月から外国人労働者の受け入れが拡大した中で、森興産(本社大阪市中央区)という会社が、日本での生活に不慣れな外国人留学生に対してきめ細かい就職サポートを行っている。

 ステンレス流通が本業の森興産を含む豫洲グループが、海外進出して外国人材を雇用しようとした際に、日本の大手人材仲介会社に依頼してもふさわしい人材を獲得できなかった。このため7年前に日本に来た外国人留学生の人材育成、就職サポートを進める事業をグループホールディングス機能をもつ森興産の中で開始した。

■「出口がない留学生」

 これまで関西を中心に、企業向け研修やウエッブサイトの制作などを手掛けてきた。留学生の就職支援ビジネスを推進してきた森隼人社長は「大学や専門学校は留学生を増やそうと入口は広がっているが、出口(就職)がない。現状では留学生のうち35%しか就職できておらず、残りの65%は就職できずに帰国せざるを得ない」と、日本に来た留学生の就職希望が叶えられていない現状を明かす。

 大学や専門学校は、学生に対して就職のためのガイダンスは行ってはいるが、日本語での説明のために留学生がその内容を理解できず、日本企業の就職習慣や就活方法が分からないため、就職の機会を失っているケースが多くあるという。

 外国人留学生をめぐっては、最近、東京福祉大学で過去3年間で1600人を超える留学生の行方が分からなくなるという、大学のずさんな管理体制が明らかになった。

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