トップ同士で辛うじて命脈をつなぐ米朝外交

トップ同志の交渉で事態の打開を図ることへの期待を捨て切れないでいると思われる。北朝鮮はハノイ提案のような「大取引」は何度持ちかけられても応じないことを繰り返し表明して来ているから、段階を追った小刻みの取引の積み重ねの方式に引き込みたい思惑であろう。米国としては、ここは待つことが肝要である。「トランプは、一般に思われている程、是が非でも取引をしたいと思っている訳ではない」という米政府筋の説明は後付けの便宜的な説明ではないかと思うが、それならそれで結構であり、待てば良い。待って金正恩の出方をもう少し見極めるのが良策であろう。そのうち、金正恩が核実験や中長距離弾道ミサイルの実験という挑発に出るかも知れないが、その時はその時に手段を講じればよいことである。

 なお、ワシントン・ポスト紙のコラムニストJosh Roginは、6月13日付けで‘Trump’s North Korea diplomacy isn’t dead. But it’s on life support’(トランプの北朝鮮外交はいまだ死なず。しかし生命維持装置につながれている)と題するコラムを同紙に書いている。言い得て妙である。                                   

  
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