中日のお前騒動≠招いた与田監督誕生までの不可解な背景

中日のお前騒動≠招いた与田監督誕生までの不可解な背景

(msan10/gettyimages)

一応の終止符が打たれたようだ。中日ドラゴンズが7日のヤクルト戦に7―1で大勝し、連敗を4でストップ。8回を1失点に抑え、ハーラートップタイの9勝目を飾ったヒーローの柳裕也投手がお立ち台で口にした次の言葉に本拠地・ナゴヤドームのスタンドは大きく沸いた。

 「最近、いろいろあると思うんですけど……。今日の勝ちをきっかけにチームとファンで一つになって頑張りましょう」

 ここ最近、世間で大きな波紋を呼び起こしていた中日の「お前騒動」をこの日の連敗ストップで終わらせてほしいという訴えだった。これは柳だけでなく他の選手、そして中日のチームスタッフの誰もが思っていた総意に違いない。たった1人によるKYな発言によって中日の面々は半ば野球に集中出来ないような状況が続いており、もういい加減にウンザリさせられていたからである。

 そもそも、この騒動の発端は今月1日に中日の公式応援団が2014年シーズンからここまでチャンス時に流していた応援歌「サウスポー」を自粛するとSNS上で発表したことだ。ピンクレディーのヒット曲「サウスポー」の替え歌で「お前が打たなきゃ誰が打つ」の歌詞の中にある「お前」の部分を与田剛監督が問題視。指揮官自ら「『お前』という言葉を子どもたちが歌うのは、教育上良くないのではないか」という持論を展開し、球団を通じて変更を要請したことがきっかけとなった。

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